医学・医療原論ーいのち学&セルフケア
上記書籍原稿がすべて入稿し、印刷所に出稿済み。初校の著者校正中です。 医学・医療の道を志す学生さん、臨床の諸先生必見です。 いのちの立場を医療の根本に据えることで、医学・医療のこれからの道筋を明らかにしています。いのちの構造を知り、いのちの声を聴く。いのちの形を測り、いのちの歪を正す。 いのち学は患者学でもあります。医学・医療の世界にに新しい視点が加わります。 B5判120頁、本体予価3000円、11月末出版予定。
ブックフェア 特別講演
テーマ:だから今、本を読む 10月4日の朝刊は、大隅良典先生がノーベル生理学・医学賞を受賞し、日本人による3年連続受賞であるというニュースでいっぱいである。しかし、この業績は1980年代後半から90年代になされたものだという。 先日、東京国際ブックフェア会場、ビックサイト会議棟7F国際会議場(1000人収容)で行われた内田先生の講演も聴衆はいっぱいであった。ちょうど新聞が世界大学ランキングを載せていたこともあり、この20年、日本の大学からの学術的アウトカムは劣化し続けている、という話に始まった。学校の株式会社化、トップに権限が集まり物事が成果主義にとらわれ、学長からのトップダウンとなり、目先のことが一番である。したがって、イエスマンのみが養成されている。自分がトップとしてふさわしいと思っている人間は、とかく反対する人間を理解できない。教授会はもはや諮問機関としての機能も決定権もない、など。大学のアクティビティ低下を嘆いていた。 この一環で、書籍も商品化され、実用書的になっている。内容は読者に外付けされるが、昔のようにその人の価値観・宇宙観・美意識