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いのちについて

宮崎で高病原性鳥インフルエンザウイルス陽性が確認され、養鶏場の鶏約16万8400羽が殺処分の記事が出た。同時に、テレビでは相模原障害施設津久井やまゆり園の悲惨な殺傷事件に関するニュースが流れた。『医学・医療原論―いのち学&セルフケア』で著者は、いのちを地のいのちと図のいのちとに分け、地のいのちと図のいのちの関係を映画のスクリーン(地)と映像(図)に例えている。映画には様々な人生模様(図)が映し出される。しかし、どんな素晴らしい映像もスクリーン(地)の支えを抜きには存在しない。

このふたつのニュースには、現代に共通した“地のいのち”の視点の欠落が内在するといえるかもしれない。

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